丸みを帯びたボリュームある指輪です。フロント (前中心) にビーズを密集させ、エタニティリングのような見た目にしてみました。
入れるビーズによっては、まるで金属の指輪をつけているように見えます。
(材料)
糸 : レース糸 40番 (1-2g 程度)
ビーズ : 丸小ビーズ 30粒 (TOHOビーズ 丸小ビーズ)
(道具)
かぎ針 8号 (本体を編む針)
かぎ針 6号 (作り目の鎖編みを編む針)
ビーズ通し針
はさみ
とじ針 (40番レース糸に合うもの)
ほつれ止め ピケ (木工用ボンドでも代用できます。)
糸はオリムパス金票40番糸、ビーズはTOHOの丸小ビーズを使いました。
「ほつれ止めピケ」はこんな感じのパッケージです。
「ほつれ止めピケ」は、最後の糸の始末に使いますが、念入りに糸をくぐらせれば使わなくても始末できます。
手芸用品店で販売していますが、小さい店舗だと扱っていないかもしれません。
(100円ショップに類似品がありました。)
木工用ボンドでも代用できます。
1, 30粒のビーズを入れてから、作り目の鎖編みを編んで輪にし、1段めを編みつけていきます。
2, 2段め、3段め、4段めにビーズを編み込みます。
3, 5段めはすべて細編みで編みます。
上の編み図は、左から右へ向かって編み進めるよう、描かれています。ビーズは編み目の裏に入るので、裏を表として扱います。
最初にサイズを決め、サイズ通りに鎖編みを編みます。
鎖編みの目数と指輪の号数の目安は以下の通り。
・30目で 9-10号程度
・32目で 12‐13号程度
リングゲージに入れると、
鎖編み30目は 10号付近で止まり、
鎖編み32目は 13号付近で止まります。
サイズのばらつきは、その日の気分や体調によるところが大きいみたい。(経験談)
編み物なので、案外融通が利きますし、編み手によってもサイズは前後します。
自分の指のサイズに合うよう、目数を検討してみてください。
ビーズを入れない 1段め (最初段) と5段め (最終段) がくるんと内側に入り込み、
ぷっくり膨らんでボリュームが出ます。
金属の指輪とは違い、指にスムーズには入りません。
徐々に下に押し込んでから、全体的につまんで整えます。
増し目も減らし目もなく、編み方は簡単です。ビーズ部分のデザインの仕方を主に、以下に詳しく記載しました。
工程写真は、18番の太い糸で編んでいます。(ビーズは白)
まずは、30粒のビーズを編み糸に通してから、作り目の鎖編みを編みます。
裏山を拾って引き抜き編みで輪にしたら、立ち上がりの鎖編みを編んでから、同じ目に細編みを編みます。この細編みを1段めの第1目として編み進めます。
2段めからビーズを入れはじめます。(ビーズは編み目の裏に入ります。)
ビーズを編み込む時は筋編みで、その他の部分は細編みです。
ビーズは、2・3・4段めに入れます。
作り目の鎖編みが 30目の場合
┗ 細編み 10目 → ビーズを入れて 10目 → 細編み 10目
作り目の鎖編みが 32目の場合
┗ 細編み 11目 → ビーズを入れて 10目 → 細編み 11目
自分で目数を決めた場合は、前中心にビーズが配置されるよう、バランスよく目数を決めてください。
5段めは細編みで編みます。下段にビーズが入っている部分も細編みです。
下にビーズが入っているので、ビーズを避けるように、かぎ針を突き上げるような感じで入れて編みます。
なるべくビーズを避けるように針を入れることを心がけます。
編み終えたら、糸を切って引き抜き、糸を隠します。
糸を隠した部分に「ほつれ止め ピケ」を塗って、指でトントンと軽くたたき込んで馴染ませて乾かします。
「ほつれ止め ピケ」は、適量を塗れば乾いても硬くならないので、指に当たる内側に使えます。
木工用ボンドは固くなりますので、ごく薄く塗ってください。
この状態で完成です。細いながらも丸みを帯びたボリューミーなリングになります。
ビーズは10粒が3段重なっています。
30粒しかないので、イラストなど細かい表現は難しいですが、単純なデザインなら表現できそうです。
縦 3段
横 10目 の方眼を引き、ビーズ配置を描き入れます。
プロジェクトペーパー (プランニングペーパー) には、すでに方眼が引かれているので便利です。
ロディアも方眼が引いてありますね。
100円ショップにも5mm方眼が引かれたレポート用紙がありました。
ビーズの種類 (色) が多い時は、色鉛筆を駆使して描きます。
ビーズはネットショップでも購入できますが、
画面上の色と実際の色がだいぶ違うものがあります。
経験上「まったく違う」と言っても言い過ぎではない色番もあります。
左画像のものは、実際に見ると色の違いがよくわかりますが、
写真に撮ると、色が似通ってやや区別しずらいです。
ビーズの表面は、彩光を放つ加工が施されたものが多く、
この加工が写真にはうまく写らないのだと思います。
品番を把握していないうちは、現物を確認して購入することを強くおすすめします。
糸にビーズを入れる作業は、地味ながらも重要な作業です。一粒でも順番を間違えたら、最初からやり直しです。
ビーズを入れる順番は、編み終わりから編み始めに向かって入れます。
カセットテープを逆回転してる感じです。(古い表現でスミマセン。)
編み物の特性上、指に嵌めているとちょっと緩くなってきます。水に濡らすと少し縮みます。
汗やシミがついて洗いたい時は、強く揉み洗いはせず、やさしく洗ってください。干す時は、形を整えて。
編み込んだビーズにより洗濯不可になるので、ビーズの素材も注意です。(たとえば、表面加工がされてない無垢の木のビーズなどは、水に浸けない方がいいです。)
出来上がったものは販売しても差し支えありません。製作方法を尋ねられたら、このページを紹介していただけると幸いです。